阿岸祐幸氏著「 温泉と健康 」より抜粋させていただきました。

  総合的生体調整作用

 日常生活から離れて温泉地に転地すると、温泉地の新しい気候環境にさらされる。静かで空気の清浄な
 温泉地に滞在することによって、心身のストレス状態から解放される。
 温泉浴や運動で 体を無理なく温めると 全身の血行がよくなり、老廃物の代謝、排出が促され心身の
 リラックス効果が高まる。
 体の諸機能は温泉水や環境から複合的刺激を繰り返し受け、自律神経系、内分泌系、免疫系などが
 相互に関連しながら総合的に作用する。その過程で体が本来持っている自然治癒力が強化される。

 療養前に歪んでいた あるいは病的に低下 または異常に高まった機能が温泉療法によって正常化し
 高温,低温、細菌感染、心身のストレス負荷など、体の内外からの異常刺激にたいする抵抗性や防御
 機能が高まる。   これらを温泉療法の『総合的生体調整作用』とよんでいる。

 

温泉療法の効果
予防医学 疲労・ストレスの解消 メタボリック症候群の予防 介護予防(転倒防止など) 積極的な健康づくり
リハビリテーション 神経麻痺の機能回復 筋萎縮の防止と機能回復 脳血管障害後遺症
交通事故・スポーツの後遺症 脳外科、整形外科手術後
外科手術の前後 傷の治癒促進
心身症・ストレス関連疾患 生活習慣病に関連した症状 機能性不随意運動 神経症
うつ病 自立神経失調症 女性不定愁訴
テクノストレスによる症状
慢性疾患 循環器系 中等度以下の高血圧症 心不全(温浴+低温サウナ) 抹消循環障害
呼吸器系 気管支喘息 肺気腫 慢性気管支炎
消火器系 慢性胃炎 過敏性腸症候群 慢性便秘症
慢性胆道炎 胆石症
代謝系 軽症糖尿病 肥満 痛風 高脂血症
皮膚疾患 慢性アトピー性皮膚炎 慢性湿疹 乾癬 真菌症
神経系 脳血管障害後遺症 抹消神経障害 神経痛 脳性麻痺
運動器系 関節リュウマチ 関節性・筋肉性疼痛 変形性関節症 腰痛症
頚肩腕症候群 線維筋痛症 VDT症候群

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